弊社は、今年から取扱を開始したTHIEAUDIO（セーオーディオ、中国）のヘッドフォン製品「Wraith（レイス）」の国内流通を10月12日（水）より開始いたします。

THIEAUDIO社の初代平面駆動型ヘッドホンのPhantomは、3年前の発売と同時に大ヒットを記録しました。手頃な価格帯のHi-Fiオーディオの基準を打ち立てた革命的な製品でした。そのPhantomを元に、開発チームはこの3年間をかけて技術的なパフォーマンスとトーンバランスを再定義するために、アップグレードした平面磁気ドライバーの開発に取り組んできました。

世界中のオーディオファンからのフィードバックを研究し、より快適で、耐久性があり、洗練された、全く新しい構造のヘッドホンデザインを設計し、プロフェッショナルヘッドホンの新しいベンチマークを設定するサウンドシグネチャーを実現しました。新たに開発されたWraithは精密なオーディオの進化における次のステップとなる製品です。

■製品概要

• 新開発超大型平面駆動ドライバー搭載
• 新構造のエアフロー設計
• トーンバランスの向上
• 精密構造工学
• マイクロファイバー・フランネル・イヤーパッド

【全く新しい平面駆動ドライバー】

THIEAUDIOの研究開発チームは、世界中の評価の高いヘッドホン製品を研究し、技術的な性能に優れ、正確で快適な音楽体験を提供することのできる新しい平面駆動ドライバーの開発に着手しました。そして、ドイツ製の新しい導体膜、従来の平面駆動ドライバーと比較して1.5倍の磁力を持つ薄型磁気プレート、新しいエアフロー設計構造により、効率が良いだけでなく、すべての周波数帯域においてよりパワフルなドライバーを作り上げました。振動板に採用されているメンブレンは、より薄く圧縮された次世代コンポジットデザインで、全体にわたってより大きく、より均一な表面張力を実現しています。各ドライバーユニットは、当社の品質検査ラインにて手作業で組み立てられ、測定され、ペアリングされます。この新しい大型の97mm × 76mmサイズに採用されている平面駆動ドライバーの革新的な技術は、最も要求の厳しい音響精度に適した、レスポンスと解像度の高いオーディオ性能を実現しています。

【トーンバランスの向上】

Phantomヘッドフォンは、その改造可能なデザインからDIYオーディオ愛好家の間で特に人気がありました。多くの人がPhantomを改造し、新しいサウンドを作り出していたのです。

新しくWraithを設計するにあたり、開発陣が重視したことは、最適なトーンバランスでそのままの性能を発揮できる製品をリリースすることでした。何百ものヘッドホンの周波数特性を研究し、プロのオーディオエンジニアのニーズに合うように、あらゆる周波数帯域で音響的に正確なサウンドシグネチャーを作り出しました。さらに、平面型ヘッドホンでは困難とされる、人間の耳の曲率によって引き起こされる音の知覚に一致する正確なピンナ補正を実現しました。これにより、ボーカルや楽器の明瞭度を決定する1～3kHzの中高音域を完全に自然な音で再現しています。

高音域は40kHzを超えると効果的に聴こえ、非常にクリアになります。平面駆動ドライバーのスピード感とオープンバック設計により、オーディオエンジニアリングのニーズに最適な、空気感のあるリアルなサウンドステージを実現しています。さらに、その高い応答性により、驚くほど高速な低音域のヒットを実現し、パワフルでありながら、中低域の濁りを防ぐ精密さも備えています。中域に暖かみを持たせ、音楽を楽しむための工夫が施されたWraithは、スタジオモニターのような正確な音色に限りなく近づきつつ、音楽愛好家が好む心地よいサウンドを維持しています。

【精密構造工学】

Wraithは、新しいドライバーと音色の特徴に加え、全体的な構造も新しく設計されています。ヘッドバンド全体は、環境に配慮したマイクロファイバーのパッドでコーティングされたステンレススチール製のフレームで構成されています。この構造はCNC加工により精密にカットされ、手作業で組み立てられています。新開発のダブルバンド構造により、頭部への荷重をより均等に分散させ、長時間のリスニングでも快適な装着感を実現しています。また、交換可能なマイクロファイバー製フランネルイヤーパッドは、分離性と通気性に優れ、快適な装着感を実現します。さらに、オーディオケーブルは着脱可能で、サウンドのカスタマイズと長寿命化を実現します。

■主な仕様

＊上記仕様は2022年10月現在の情報に基づきます。品質の向上のため予告無く変更する場合があります。

■製品ページ

Wraith：https://knicom.co.jp/product/wraith/